はじめに:正しい音で弾いていますか?チューニングは演奏の第一歩
ギタレレを手に入れたばかりのあなた、おめでとうございます!さあ、いよいよ音を出してみよう…と思ったその前に、ちょっと待ってください。楽器を弾く上で、最も、そして最初に覚えるべき大切なことがあります。それが「チューニング」、つまり音合わせです。
「え、いきなり難しいの?」と思った方もいるかもしれませんね。でも安心してください。正しいチューニングは、ギタレレを楽しく演奏するための「魔法の鍵」のようなもの。ここをマスターすれば、あなたのギタレレは最高の音色を奏で、練習が何倍も楽しくなります。
この記事では、ギタレレ歴20年の私が、初心者の方でも迷わないように、チューニングの基本から、ギター経験者も気になる「レギュラーチューニング」の方法、そして「あれ?音がおかしいぞ?」という時の対処法まで、すべてを分かりやすく解説します。さあ、一緒にギタレレの正しい音色を手に入れましょう!
1. ギタレレの「標準チューニング」をマスターしよう
ギタレレには、工場出荷時に設定されている「標準チューニング」というものがあります。これは、通常のギターの5フレットにカポタストを付けた状態と同じ音の高さになります。ギタレレの短いスケールで適切な弦の張りを保つための、ヤマハの工夫なんですね。
1-1. まずは覚えよう!開放弦の音は「A-D-G-C-E-A」
ギタレレの弦は、ギターと同じく6本。一番太い弦(6弦)から細い弦(1弦)に向かって、以下の音に合わせます。
- 6弦:A(ラ)
- 5弦:D(レ)
- 4弦:G(ソ)
- 3弦:C(ド)
- 2弦:E(ミ)
- 1弦:A(ラ)
呪文のようですが、チューナーの表示を見ながら合わせるだけなので、すぐに慣れますよ。
1-2.【写真付き】クリップチューナーを使った基本的なチューニング手順
私が最もおすすめするチューニング方法は、クリップチューナーを使うことです。ギタレレのヘッドに挟むだけで、弦の振動を直接拾ってくれるので、周りが騒がしくても正確にチューニングできます。
- チューナーをギタレレのヘッドに挟む: 画面が見やすい位置にセットしましょう。
- 6弦を弾く: チューナーの画面に「A」と表示されることを確認します。
- ペグ(糸巻き)を回して音を合わせる:
- 音が低い場合:ペグをゆっくりと巻き上げます。
- 音が高い場合:ペグをゆっくりと緩めます。
- チューナーの針が中央に来て、表示が緑色になればOKです。
- 他の弦も同様に: 5弦(D)、4弦(G)、3弦(C)、2弦(E)、1弦(A)と、順番に同じ手順で合わせていきます。
- 最終確認: 全ての弦を合わせ終えたら、もう一度6弦から順番に弾いてみましょう。他の弦の張力に引っ張られて、少しずれていることがあるからです。
1-3. スマホで簡単!おすすめの無料チューニングアプリ
「まだクリップチューナーを持ってない!」という方でも大丈夫。スマートフォンの無料アプリでも十分にチューニングできます。マイクで音を拾うタイプなので、静かな場所で使いましょう。
- GuitarTuna(ギターチューナ): ギター、ウクレレ、ベースなど様々な楽器に対応しており、ギタレレのチューニングも可能です。非常に使いやすく、初心者の方に特におすすめです。
2.【ギター経験者向け】レギュラーチューニングにする方法
「いつもギターを弾いているから、ギタレレもギターと同じチューニング(E-A-D-G-B-E)で弾きたい!」そう思う方もいるでしょう。私も最初はそうでした。
2-1. なぜ専用の弦が必要?そのままではダメな理由
ギタレレはギターよりも弦長が短いため、標準のナイロン弦のままギターと同じレギュラーチューニング(E-A-D-G-B-E)にしようとすると、弦がダルダルになってしまい、まともに音が出ません。
そこで必要になるのが、ギタレレ用のレギュラーチューニング弦です。これは、短い弦長でも適切な張りを保てるように、特別に設計された弦です。
2-2. おすすめのレギュラーチューニング用ナイロン弦
いくつか選択肢がありますが、私が試して良かったのは以下の弦です。
- SAVAREZ (サバレス) 500AJ: クラシックギター用のハイテンション弦ですが、ギタレレのレギュラーチューニングに最適です。バランスの取れたサウンドが魅力。
- ダダリオ EJ44: こちらもクラシックギター弦ですが、特定の弦を組み合わせて使うことでレギュラーチューニングに対応できます。
2-3. 弦の交換方法と注意点
弦の交換は、最初は少し戸惑うかもしれませんが、慣れれば簡単です。
- 必ずナイロン弦を使用すること: スチール弦はギタレレのネックやブリッジに大きな負担をかけ、破損の原因になります。
- 張り替えた直後は音が安定しにくい: 新しい弦は伸びやすいので、何度かチューニングを繰り返して安定させてください。
3.「チューニングが合わない…」よくあるトラブル解決Q&A
「あれ?さっき合わせたはずなのに、もう音がずれてる…」これはギタレレ初心者あるあるです。
Q1. すぐに音がずれるのですが…
A1. 新しい弦に張り替えたばかりの時は、弦が伸びるため音がずれやすいです。何度かチューニングし直し、弦を軽く引っ張って伸ばしてあげると安定しやすくなります。また、ペグ(糸巻き)のネジが緩んでいる可能性もあります。
Q2. チューナーが反応しません
A2.
- 周りが騒がしくないですか? スマホアプリの場合、周りの音を拾ってしまうことがあります。静かな場所で試しましょう。
- クリップチューナーの場合、しっかり挟んでいますか? 振動を拾えていない可能性があります。
- 弦を弾く力が弱すぎませんか? チューナーが音を認識できるくらいの強さで弾いてみましょう。
Q3. 何度やっても音が微妙に高い(低い)
A3.
- ペグを回す方向は合っていますか? どちらに回せば音が上がるか下がるか、確認しましょう。
- チューナーの表示は正しいですか? チューナーによっては、シャープ(#)やフラット(b)の表示が分かりにくいことがあります。
- 弦が古くなっていませんか? 古い弦は音が安定しにくく、チューニングが合いづらくなります。半年以上交換していない場合は、新しい弦に張り替えてみましょう。
まとめ:正しいチューニングで、もっとギタレレを楽しもう
ギタレレのチューニングは、一見すると難しそうに感じるかもしれませんが、一度コツを掴んでしまえば、誰でも簡単にできるようになります。
正しい音程で演奏することは、上達への近道であり、何よりもギタレレを心から楽しむための基本です。
さあ、この記事で学んだことを活かして、あなたのギタレレを最高の音色にチューニングし、音楽のある生活を存分に楽しんでください!
- ギタレレの全体像を知りたい方はこちら:
【完全ガイド】ギタレレの始め方・楽しみ方|初心者向けにチューニング、コード、おすすめモデルまで徹底解説
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